医師の資産運用をテーマとする上で、どれくらいの人が資産運用しているのでしょうか。
普段の会話で、「投資やってる?」「貯金いくら?」などのお金のことはなかなか聞けませんよね。
そこで実際のデータを調べてみました。
医療従事者御用達のm3.comさんのデータも参考にしています。
記事の内容
・資産運用を行っている医師の割合は?
・資産運用を行わない医師の理由とは
医師のどれくらいの人が資産運用している?
調べてみると、 医師の半数弱が資産運用を行っていました。
肌感覚より、意外と資産運用を行っている医師の割合は多かったです。
ただし、世間一般と比べると必ずしも多いとも言えなさそうです。
その理由についても考えていきます。
それでは実際のデータを見ていきましょう。
資産運用をしている人の割合
一般の資産運用の割合
金融資産に関するアンケート調査によると、約半数の人が預貯金以外に株式や投資信託などの金融資産を保有したことがあるそうです。
2019年に急激に増えているのは、老後2000万円による影響もあるのでしょうね。
不動産投資は含まれていないので、やや割合は増えるでしょう。
「保有している」ではなく「保有したことがある」というのが若干気になりますが。
他のアンケートで、年収400万円以上の58%が資産運用しているというものもありました。
一般的に、年収が高くなるにつれて、資産運用を行う人は増える傾向にあります。
医師の資産運用の割合
こちらは、医師、看護師、薬剤師などの医療従事者に対するアンケート(2017年)です。
複数回答可能であり、足すと100%を超えるため評価しづらいですね。
他の調査項目も確認すると、少なくとも定期預金のみもしくは投資を行っていない人が、半数以上いそうです。
医療従事者別の内訳も載っていましたが、そこまで違いはありませんでした。
別のアンケートでは、株式、投資信託など、何らかの投資資産を持っている医師は38%というものもありました。
資産運用を行っている医師は4~5割ほど。
2017年で比較すると、世間一般より多いように見えます。
ただし、高年収ほど資産運用を行う人が増える傾向を考えると、決して多いとも言えなさそうです。
アンケートは色々なバイアスがかかるため、評価が難しいですね。
ここからは、決して多くないという目線で理由について考えていこうと思います。
資産運用を行う医師が多くない理由
1.するつもりがない
貯金で十分、損をするのが怖いから手を出さないといった理由があるかと思います。
収入が安定しているため、あえて運用しなくてもまとまった額を貯められるでしょう。
元本割れする可能性があるものに投資したくないという気持ちも分かります。
しかし、定期預金の金利や今後のインフレなどを考えると、貯金だけでは不安もあるかと思います。
資産運用を行うメリットは十分あると思います。
なぜ資産運用をオススメするかは、次回書きたいと思います。
2.他の手段で稼げる
一般的に転職や勤務先を変えることで、給料アップを目指すことはよくあることですね。
医師の場合も、病院を変えたり科を変えることで給料アップを目指せます。
これに加え特殊なのが、当直や外勤での「バイト」です。
自分の時間を削ることにはなりますが、バイトする分だけ稼げます。
そして「開業」です。
周りでも、稼ぐために開業された先生を何人も見ています 。
もちろん、収入を増やすことはいいことですが、だからといって資産運用をしないのはもったいないのではと思います。
3.投資について学ぶ機会がない
サラリーマンの方であれば、金融業界など勉強しなければならなかったり、自然と触れる機会がある方も多いと思います。
医師の場合、学生から研修医を経て勤務医になると、経済や金融について学ぶ機会がありません。
自分もそうですが、医師は医療以外について疎いことが多いです。
気付いたら社会に出て10年たつけれど、知らないことばかりというのが往々にしてありますね。
自分も含めてですが、医師のマネーリテラシーは多くの方が高いとは言えないと思います。
4.時間がない
興味はあるが時間がない、そもそも他のことを考える余裕がないなどです。
勤務医の1日の例をあげると、8時出勤、病棟回診、9時~外来、13時~検査・手術・病棟業務、17時~カンファレンス、18時退勤という感じです。
外科や麻酔科などはさらに朝が早かったり、夜も勉強会があったりしますね。
これに当直業務や土日出勤、学会などが加わると、医療の勉強時間すら確保できません。
よほどの意欲がないと、他のことを学ぼうとする気は起きないですね。
サラリーマンの方でも、日々の仕事に追われてヘトヘトという方は多いと思います。
資産運用を始めるために
資産運用を行わない理由をあげてみましたが、世間一般の方にも当てはまることですね。
そして、始め方が分からない、何を参考にすればいいか分からないといった悩みがあるかと思います。
これから何回かに分けて、なぜ資産運用を勧めるのか、始め方などについて、なるべく簡単にお伝えしていきたいと思います。
まとめ
調べてみたところ、医師の半数弱が資産運用を行っていました。
行っていない人が半数以上いるということですが、それぞれ理由がありそうです。
そのような方々に向けて、次回はなぜ医師に資産運用がオススメなのかについて書いていきたいと思います。
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医師には資産運用が向いていると言えますね。